旧表示指定成分とは、1980年に薬事法で、
ごくまれにアレルギー等の皮膚トラブルを起こす恐れのある成分として製品への表示を義務づけられた102種類の成分(香料も含めると103種類)
の事です。
なぜ旧表示指定成分と言われるかというと、2001年に化粧品は全成分表示が義務化されましたので、表示指定成分として製品に記載されなくなりました。
その為、今では旧表示指定成分と言われています。
旧表示指定成分は「発がん物質」「環境ホルモン」?
旧表示指定成分は、ごくまれにアレルギー等の皮膚トラブルを起こす恐れのある成分として指定されただけで、「発がん性」「環境ホルモン」なわけではありません。
ですので、旧表示指定成分の中に「発がん性」や「環境ホルモン」が疑われている成分もありますが、旧表示指定成分以外でも「発がん性」「環境ホルモン」を疑われている成分はあります。
その為、旧表示指定成分だからという理由だけでアレルギー以外の「健康被害」を心配する必要はないように思います。(中には可能性のあるものもありますが)
旧表示指定成分はアレルギーになる?
旧表示指定成分は、ごくまれにアレルギー等の皮膚トラブルを起こす恐れのある成分です。
つまり少数の人にはアレルギー物質ですが、多くの人にはアレルギーも起きない成分です。
しかも1980年に指定されて以降、新たに成分を追加したわけではありませんので、その後発見されたごくまれにアレルギーを起こす成分は記載されていません。
ですので、今現在、「旧表示指定成分が配合されているから」という理由だけで製品選びをする必要はないように思います。
旧表示指定成分は避けるべき?
上記でも述べているように、表示指定成分とは「ごく稀にアレルギーを起こす可能性がある成分」なわけですが、そもそもこれは精製技術が未熟だった頃の話で、多くの場合、その成分に問題があったのではなく、例えば石油から成分を取り出す時に不純物が5%程混ざってしまって、その不純物がアレルギー反応を起こしたり、発がん物質だった。と言う話が多くあります。
ですので、私は今現在、化粧品やシャンプーの配合成分としてよく配合されている成分に関しては、あまりリスクはないと考えています。
恐らくネット上で書かれている消費者の恐怖心をあおるような内容は、一昔前の精製技術時代で起こった話を、今の時代に蒸し返して批判していることが多いように思います。
ただ、表示指定成分であろうがなかろうが、中には実際に「発がんの疑い」や「環境ホルモンの疑い」があるものもありますので、気になる成分があって調べる際には、「その情報は最新のものなのかどうか?」に気をつけるべきではないでしょうか?
旧表示指定成分一覧
- 安息香酸(同塩)
- イクタモール
- イソプロピルメチルフェノール
- ウンデシレン酸(同塩)
- ウンデシレン酸モノエタノールアミド
- エデト酸(同塩)
- 塩化アルキルトリメチルアンモニウム
- 塩化ジステアリルジメチルベンジルアンモニウム
- 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム
- 塩化ステアリルトリメチルベンジルアンモニウム
- 塩化セチルトリメチルアンモニウム
- 塩化セチルピリジウム
- 塩化ベンザルコニウム
- 塩化ベンゼトニウム
- 塩化ラウリルトリメチルアンモニウム
- 塩化リゾチーム
- 塩酸アルキルジアミノエチルグリシン
- 塩酸クロルヘキシジン
- 塩酸ジフェンヒドラミン
- オキシベンゾン
- オルトフェニルフェノール
- カテコール
- カンタリスチンキ
- グアイアズレン(7-イソプロピル-1*4-ジメチルアズレン)
- グアイアズレンスルホン酸ナトリウム
- グルコン酸クロルヘキシジン
- クレゾール
- クロラミンT
- クロルキシレノール
- クロルクレゾール
- クロルフェネシン
- クロロブタノール
- 5-クロロー2-メチルー4-イソチアゾリン-3-オン
- 酢酸-dl-α-トコフェロール
- 酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール
- 酢酸ラノリン
- 酢酸ラノリンアルコール
- サリチル酸(同塩)
- サリチル酸フェニル
- ジイソプロパノールアミン
- ジエタノールアミン
- シノキサート
- ジブチルヒドロキシトルエン
- 1,3-ジメチロールー5,5-ジメチルヒダントイン(別名DMDMヒダントイン)
- 臭化アルキルイソキノリニウム
- 臭化セチルトリメチルアンモニウム
- 臭化ドミフェン
- ショウキョウチンキ
- ステアリルアルコール
- セタノール
- セチル硫酸ナトリウム
- セトステアリルアルコール
- セラック
- ソルビン酸(同塩)
- チモール
- 直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
- チラム
- デヒドロ酢酸(同塩)
- 天然ゴムラテックス
- トウガラシチンキ(カプサイチン)
- dl-α-トコフェロール
- トラガント
- トリイソプロパノールアミン
- トリエタノールアミン
- トリクロサン
- トリクロロカルバニリド
- ニコチン酸ベンジル
- ノニル酸バニリルアミド
- パラアミノ安息香酸エステル
- パラオキシ安息香酸エステル(パラベン)
- パラクロロフェノール
- パラフェノールスルフォン酸亜鉛
- ハロカルパン
- 2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)-ベンゾトリアゾール
- ピロガロール
- フェノール
- ブチルヒドロキシアニソール
- プロピレングリコール
- ヘキサクロロフェン
- ベンジルアルコール
- 没食子酸プロピル
- ポリエチレングリコール
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩類
- ポリオキシエチレンラノリン
- ポリオキシエチレンラノリンアルコール
- エストラジオール
- エストロン
- エチニルエストラジオール
- 酢酸コルチゾン
- ジエチルスチルベストロール
- ヒドロコルチゾン
- プレドニゾロン
- プレドニ
- ゾン
- ヒキセストロール
- ミリスチン酸イソプロピル
- 2-メチルー4-イソチアゾリンー3-オン
- NN”-メチレンビス(N’-(3-ヒドロキシメチルー2.5-ジオキソー4-イミダ(別名イミダゾリジニルウレア)
- ラウリル硫酸塩類
- ラウロイルサルコシンナトリウム
- ラノリン
- 液状ラノリン
- 還元ラノリン
- 硬質ラノリン
- ラノリンアルコール
- 水素添加ラノリンアルコール
- ラノリン脂肪酸イソプロピル
- ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール
- レゾルシン
- ロジン
- タール色素