「低刺激・低洗浄力の両性界面活性剤(ベタイン系洗浄剤)・しっとりとした仕上がりになる」
化粧品成分表示名:コカミドプロピルベタイン
医薬部外品成分表示名:ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
(医薬部外品の場合の表示名)
※多くのサイトで間違った情報が流れていますが、コカミドプロピルベタインはアミノ酸系洗浄成分ではありません。
目次
成分解析
コカミドプロピルベタインは、両性界面活性剤です。
毛髪がしっとりと仕上がり、洗浄力もマイルドで刺激性もほとんどない安全な成分です。
シャンプーの粘度を出す目的としても配合されます。
ほぼほぼ同じ成分にラウラミドプロピルベタインがある。
コカミドプロピルベタインは、
「コカミド」=ヤシ油脂肪酸にアミド基がついたモノ。
「ベタイン」=ビート(砂糖大根)
から作られています。
注意!!コカミドプロピルベタインはアミノ酸系ではありません
多くのサイトでコカミドプロピルベタインがアミノ酸系洗浄成分と書かれていますが、これは正しくありません。
正確に言えば、アミノ酸系とは定義があいまいな言い方で正式名称ではありませんので、何をアミノ酸系といっても化粧品法まずいということはないのでしょうが、普通に皆さんが想像するアミノ酸系=アミノ酸がベースの洗浄剤という考え方でいえば、一般的にはコカミドプロピルベタインはアミノ酸系とは呼びません。
間違ったネットの情報に
主成分に「コカミド~」「ココイル~」
と表記されていれば「アミノ酸系シャンプー」です。
これがそもそも大間違いなのです。
「コカミド」「ココイル」と書かれていてもアミノ酸系じゃない成分は多々あります。
おそらくこれらの情報を元にしてブログを書いている方々がさらに間違った情報を広めるという状況に陥ってしまっているようです。
さらに間違った情報といえば、
市販のシャンプーでは、なかなかお目にかかれない高級な洗浄成分です
と記載のサイトも多く見かけますが、コカミドプロピルベタインは市販でよく配合されている洗浄成分です。(詳しくは下記項目で記載しています)
むしろコカミドプロピルベタインが配合されていない市販シャンプーの方が少ないでしょう。
コカミドプロピルベタイン自体は原価が高いわけではなく低刺激で、ほかの成分の刺激を緩和してくれる効果もあるので、市販や美容院シャンプー問わず多く配合される成分です。
つまり、コカミドプロピルベタインを「アミノ酸系だ」「高級成分で市販ではお目にかかれない」と書いているサイトのことは信用しないほうが良いでしょう。
コカミドプロピルベタインが市販シャンプーで多く配合されていることは、ちょっと市販シャンプーを見ればわかることですので、それをご存じないということはネット上の嘘情報を集めて記事にしているだけのサイトですので注意が必要です。
ベビーシャンプーの基剤として
毛髪の仕上がりも、洗浄力も、刺激性もマイルドな為、ベビーシャンプーにもよく使用される界面活性剤です。
赤ちゃんの肌への刺激性の弱さや、つい目を開けてしまう赤ちゃんの目に入ってもしみない成分な為、よく配合されています。
ラウレス硫酸naなどとの併用
洗浄力も肌刺激も強いラウレス硫酸naと一緒に配合されていることが多いです。
これはラウレス硫酸などの強い成分の効果を緩和してくれる為です。
その為、一昔前の市販のシャンプーの組み合わせは
「ラウレス硫酸na」に「コカミドDEA」「コカミドプロピルベタイン」を配合。
つまり強い成分をメインに、助剤として刺激を緩和する成分を2種配合するという組み合わせが王道でした。
しかしこれでは良いシャンプーとは言えないために、コンディショニング効果のあるシリコンを配合することで質感を誤魔化していました。
今でもこの組み合わせの安いシャンプーは多いです。
●その他ベタイン系
コカミドプロピルベタインの配合されているシャンプー一覧
・ヘアレシピ シャンプー キウイエンパワーボリューム評価解析
コメント
・「ココイル〜」と「コカミド〜」とついていればアミノ酸系
・これがこんなに入っているなんて超リッチ
↑これの出処はLDKという比較検証雑誌ですね。
まるまんま、同じ記述をシャンプー特集のときに目にしました。
教えていただきありがとうございます。
LDKが出どころだったのですね・・・。
確かに、評価の基準で突っ込みたい内容が結構ある雑誌なので、読み物としては面白いですけど、実際のところはどうなのかなぁ・・・と思っていた雑誌でした。
しかしLDKで書かれていればそりゃ信用してしまいますよね(>_< ) 「コカミド~」がアミノ酸系だというなんて、、、雑誌なのに残念です、、、もう僕があの雑誌を信用することはないかな・・。 改めて教えていただきありがとうございました