【一言】
悪くないシャンプーだと思いますが、コスパは悪いかなと感じます。理由は、ほぼ同じつくりをした「BOTANIST ボタニカル シャンプー【モイスト】評価/解析」が490mlで1500円くらい。で、こちらは600mlで3780円ですので。
価格(定価):
300mL ¥2,000(税別)
600mL ¥3,500(税別)
500mL(詰替) ¥2,500(税別)
新品価格 |
コスパ
・300mLの時 40円/6ml(約1回使用量分・ポンプ2プッシュ)
・600mLの時 35円/6ml(約1回使用量分・ポンプ2プッシュ)
・500mL(詰替)の時 30円/6ml (約1回使用量分・ポンプ2プッシュ)(コスパランキングではこちらの価格を参考)
商品説明(メーカー)
・天然由来植物成分90%以上。
90%以上が植物由来成分とクリーンな水で構成。
毎日使うものだからこそ、頭皮と髪に健やかな美しさをもたらす
植物由来の原料をバランス良く処方しました。
・自然の恵み「石鹸成分」で洗う。
自然の恵みからつくられるせっけん成分は、肌の皮脂と同じような
脂肪酸でできています。そのため、角質を不用意にはがさず洗い、
正常なターンオーバーに導きます。
ユントでは、髪専用のせっけん成分を配合したシャンプーをラインナップ。
キメ細やかな泡で、うるおいを保ちながら、さっぱりと洗いあげ、
キレイな髪色を保ちます。
・うるおいと輝きを満たす”美潤ヒアルセラミド”
10代をピークに年齢とともに減少するうるおいと輝きを“満たす”
エイジングケア※2成分 “美潤ヒアルセラミド”。
肌や頭皮のバリア機能を整え、うるおいを閉じこめます。
また、髪の弾力とツヤに必要な水分を抱える力を高めます。
※1 ナノヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸)、セラミド2、ダイズ由来脂質(PEG-30フィトステロール、PEG-30ダイズステロール)、インバス コンクオイルを除く。
※2 エイジングケアとは年齢に応じたお手入れのことです。
成分
成分 | 効果・効能 |
---|---|
水 | |
グリセリン | 乳化・可溶化。 頭皮・毛髪の保湿 |
コカミドプロピルベタイン |
洗浄力の弱い界面活性剤。刺激性もなくしっとりと仕上がる安全な成分 |
ココイルメチルタウリンNa | 皮膚と毛髪に低刺激な上に、しっかり洗浄もできるタウリン系界面活性剤 |
ラウロイルメチルアラニンNa | 皮膚と毛髪に低刺激な上に、しっかり洗浄もできるアミノ酸系界面活性剤 |
ラウラミドプロピルベタイン | 洗浄力の弱い界面活性剤。刺激性もなくしっとりと仕上がる安全な成分 |
ラウロイルサルコシンNa | 保湿力のある界面活性剤。洗浄力・脱脂力が強く皮膚刺激有 |
ラウレス-4カルボン酸Na | 酸性せっけん。洗浄力は強いが低刺激性 |
ココイルグルタミン酸Na | 洗浄力が適度にあり、毛髪・皮膚へも低刺激なアミノ酸系界面活性剤。しっとりと仕上がる |
セラミド2 | 頭皮の保湿・毛髪の柔軟化 |
加水分解ヒアルロン酸 | 頭皮の保湿・毛髪の柔軟化 |
PEG-30フィトステロール | CMC誘導体・毛髪補修成分 |
サトウキビエキス | 頭皮の保湿・うるおいと嫌な匂いの消臭効果 |
グリチルリチン酸2K | 頭皮環境を整える |
加水分解卵殻膜 | 18種類のアミノ酸・ヒアルロン酸・Ⅲ型コラーゲンを含有し、うるおい・ハリ・弾力が得られる |
加水分解コラーゲン | 頭皮・毛髪の保湿・柔軟効果。帯電防止効果も |
デシルグルコシド | 皮膚などに低刺激で洗浄力は強めなノニオン界面活性剤 |
コカミドMEA | 非イオン界面活性剤。他の界面活性剤の補助として気泡力や泡の安定性を助ける。これ自体の洗浄力はほぼない。 |
セテアレス-60ミリスチルグリコール | 乳化剤・増粘剤としてシャンプーにとろみをつける |
リンゴ酸 | pH調整剤、キレート剤 |
ポリクオタニウム-10 | カチオン化セルロース。毛髪表面に薄い皮膜を作り帯電防止、柔軟効果がある。 |
BG | 成分の溶解を助け製品を安定させる。保湿・防腐効果も。 |
DPG | 保湿・乳化安定・防腐効果 |
PPG-4セテス-20 | 可溶化・乳化剤 油脂類や水に不溶な成分を混合し安定化させる |
EDTA-2Na | 金属キレート剤。製品の安定化の為に配合。 |
エタノール | 成分の溶解を助け製品を安定させる。防腐効果もある。 |
メチルイソチアゾリノン |
殺菌効果の高い防腐剤。皮膚刺激にもなるので配合量上限が定められている |
メチルクロロイソチアゾリノン | 殺菌効果の高い防腐剤。皮膚刺激にもなるので配合量上限が定められている |
香料 | 香り成分。人によりアレルギーリスク有 |
評価・解析
まず、配合表を見ると水の次にグリセリンが配合されていますが、このグリセリンの保湿力こそが「モイスト」と銘打っている由来となるんだと思います。(モイスト・しっとりタイプやベビーシャンプーのようなタイプで水の次にグリセリンなどが配合されているパターンは結構あります。)
洗浄成分としては、コカミドプロピルベタイン ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルアラニンNa ラウラミドプロピルベタイン ラウロイルサルコシンNa ラウレス-4カルボン酸Na ココイルグルタミン酸Naですね。
洗浄力弱くマイルドな仕上がり→しっかりも洗えてマイルドな仕上がり→しっかり洗えてマイルドな仕上がり→洗浄力弱くマイルドな仕上がり→洗浄力強くさっぱりとした仕上がり→洗浄力強くさっぱりとした仕上がり→洗浄力比較的弱くマイルドな仕上がり。
と言う感じで、洗浄成分でもメインの成分になる先頭の方に記載の界面活性剤が、全て仕上がりなマイルドな仕上がりのモノが多いですので、
グリセリンとマイルド洗浄成分の相乗効果でかなりしっとりと仕上がるのだろうなと想像がつきます。
毛髪補修成分に関しては加水分解ヒアルロン酸・加水分解コラーゲン・PEG-30フィトステロール等、凡庸の補修成分にプラスして、最も特筆すべき成分は加水分解卵殻膜になると思います。
この毛髪補修成分の組み合わせもやはりマイルドな仕上がりにもっていくための配合と言う感じですね。
頭皮環境の改善成分としてもグリチルリチン酸2K等のほかに、加水分解卵殻膜がⅢ型コラーゲンの補充をしてくれることで頭皮の環境改善が期待できます。
このシャンプーの気になるところは製品説明では
「自然の恵み「石鹸成分」で洗う。」
と書いてありますが、
「せっけん成分」=「ラウレス-4カルボン酸Na」の事だと思いますが、これは洗浄成分の中で6番目の配合量と少ない成分。なのに「せっけん成分」を洗浄剤の売りとして打ち出しているところが???と思ってしまうところですね。
ユントシャンプーモイストの注意点
ユントシャンプーのモイストは、「BOTANIST ボタニカル シャンプー【モイスト】」とかなり作りが似ています。
メインになる洗浄成分は同じ配合の組み合わせ。それ以外の成分も加水分解卵殻膜以外の成分は、配合順が違うだけでほぼ同じものが配合されています。
(ちなみにBOTANIST ボタニカル シャンプー【スムース】とユント シャンプー スムースは加水分解卵殻膜の配合の有無以外は配合順も全て同じ成分が配合されています。)
何が注意点かと言うとBOTANIST ボタニカル シャンプー【モイスト】はBOTANIST ボタニカル トリートメント【モイスト】とのシャンプー&トリートメントの組み合わせで、かなりベタベタしやすいと指摘を受けている組み合わせです。
ですので、ユントトリートメントのⅠ~Ⅳの中で一番重い(しっとり)なⅣと、このモイストシャンプーを組み合わせると、同じようなベタベタ問題が起きるかもしれません。
ですので、このシャンプーを使用する場合はトリートメントはⅡかⅢをまずは選択して、それでも軽すぎて物足りないと感じたら次回以降Ⅳに切り替えると言う方法を選択するのも一つの手だと思います。
ユントシャンプーモイストのおすすめ度
中々良い作りのシャンプーであると言えると思います。ただ、定価で考えた場合600mlで3780円だとコスパが悪い気がします。
なぜならほぼ同じ成分で作られている(加水分解卵殻膜以外)シャンプーであるBOTANIST ボタニカル シャンプー【モイスト】が490mlで1500円程ですからね。
確かにボタニストに配合されていない加水分解卵殻膜は優秀な補修成分ですし、原料価格も高いと思いますが、それ一つでここまで価格が変わってしまうと、コスパを考えてしまいますよね。
ユントシリーズの成分解析